動物との暮らしLiving
ワンちゃん・ネコちゃんと
幸せに暮らすために・・・
【第一章】お家に来てから1歳になるまで
しつけ編
社会性を身に付ける
インターフォンや掃除機、雷など日常で発生する音に慣れさせましょう。1歳までにある程度、慣れさせておかないと耳慣れしていない音が聞こえた時に、どのように反応したらよいか分からず恐怖を覚えてしまいます。
また飼い主さん以外の人や動物にも触れあっておくことで、他の人や動物に対して興奮しすぎたり、恐怖心を抱いたりすることも少なくなります。
基本的なしつけ
「アイコンタクト」「おすわり」「まて」はワンちゃんとコミュニケーションをとる上でとても大事です。
今後のしつけのベースにもなります。
どこでも触れるように
小さいうちから、マッサージや歯磨き、爪切りにチャレンジしてください。
日常のケアとしてはもちろん、病気やケガの早期発見にも繋がります。
とくに、足ふき、ブラッシング、歯磨きは慣れさせておくと大きくなっても楽にお世話ができます。
順位付け
「自分が一番」とならないように気を付けましょう。
他の人や動物、車に向かって吠えたり、噛みついたりという問題行動に結びつきやすくなってしまいます。
当院のおすすめ編
抱っこの姿勢を考えて
「縦抱っこ」は人間からすると抱きやすい体勢ですが、ワンちゃんにとっては腰に負担のかかる抱き方となります。特にダックスフンドやコーギーなどの犬種は気を付けた方が良いです。
抱っこの時は、ぜひ「横抱っこ」をしてあげてください。
飼い主様もできる予防と対策
「ノミ」「マダニ」などは、私たちの生活スペースのそばにいます。「フィラリア症」も蚊に刺されて感染してしまう比較的身近な病気です。
これらは駆除・予防が飼い主様自ら簡単にできるものになります。
避妊・去勢
この先、子どもを産ませる予定が無いのであれば、避妊・去勢手術をおすすめします。
望まない妊娠・出産を無くすことはもちろん、子宮蓄膿症、乳腺種、前立腺肥大などの発症率が低くなります。
おやつが主食にならないように
動物の健康のためにもドライフード(総合栄養食)を与えてください。
ちょっとしたご褒美としておやつを利用するのは良いですが、栄養バランスは偏りがちなので、ご飯の代わりになってしまうのはよくありません。
ご飯を食べないからと言って不用意にご飯を変えてしまうのも、食べなければ美味しいものが出てくると思ってしまうため、気を付けましょう。
【第二章】1歳~7歳ぐらいまで
フードの切りかえ
成犬用・成猫用や避妊・去勢した子用のフードに切り替えて、太らないように気を付けましょう。
太ってしまうと様々な病気の引き金となってしまうこともあります。
肋骨に触れられるぐらいが理想の体型です。
ご飯はお散歩後に
ご飯の後にお散歩や激しい運動をすると、胃捻転(いねんてん)の原因となります。
食後すぐのお散歩は控え、1~2時間程食休みをしてから出かけましょう。
歯石について
歯は一生ものです。
歯石ができてしまい除去するとなると、全身麻酔をする必要があります。
麻酔は身体の機能を低下させてしまうため、麻酔後は体調を崩しやすくなってしまいます。
普段から歯磨きの習慣を付けてください。
高いところは気を付けて
ワンちゃんの高いところからのジャンプは避けてください。
骨折や腰や関節に負担がかかることでヘルニア・膝蓋骨脱臼になってしまう可能性もあります。
【第三章】8歳を過ぎたら
ストレスのない環境作り
シニア犬になると、お気に入りのソファーに自力で上がれなくなってしまったり、トイレの失敗をしてしまうということが起こってきます。そうなるとワンちゃん自身も不安やストレスを感じてしまいます。
できるだけ今まで通りの生活が送れるように、床に滑り止めやステップを取り入れてあげるなど、過ごしやすい環境を作ってあげてください。
散歩量の調整
若い時に比べて心臓が弱くなったり、後ろ足がおぼつかない時があります。無理に走らせたり、長時間のお散歩は控えましょう。
只、お散歩は気分転換になります。もし歩くことが苦手になったとしてもお散歩に行かないのではなく、ドッグカートに乗せて外の景色をみせたり、公園の柔らかい芝の上を歩かせるだけでも運動になります。
普段のコミュニケーションで
身体にできものや痛みがないか定期的にチェックしてあげましょう。
また、おもちゃで遊ぶことで認知症予防にも繋がります。
目に見えない異常を早期発見
シニア犬は半年に1回のペースでの健診をおすすめしています。
若いときに比べて、腫瘍や心疾患、肝疾患や糖尿病など様々な病気が起こりやすくなります。